宿屋には、彼らのために場所はなかった(ルカの福音書2章7節)

「今年もクリスマスがやって来た」耳慣れた言葉です。私たちにとってクリスマスは、今や年中行事の一つになっているのではないでしょう か。しかし本当は、「今年こそクリスマスに出会おう!」であって欲しいと思います。ヨハネは、「この方は自分の国に来たのに人々は受け入れなかった」と 言っています。イエスを受け入れる場所が社会の中に、私たちの中にないのです。

ある学校で毎年クリスマス・ページェントをすることになり、クラス全員で配役を決めていきました。しかし、クラスの中にひとりの障害者 がいました。彼には、配役がありませんでした。話すことが困難な障害だからです。しかし、それでは可愛そうなのでみんなが話し合って役を与えました。その 役は、宿屋の主人の役です。台詞は「一杯で泊まるところはないよ」の一言です。彼は、24日のクリスマス・イブまでこの台詞を一生懸命に覚えて、練習しま した。

そして、とうとうクリスマス・イブの日がやってきました。父兄や町の人々が集まってきました。時間になりページェントが始まりました。 彼の出番です。お父さんやお母さんは胸をドキドキさせながら見ていました。彼は一生懸命覚えた台詞を見事に言いました。ところが、ヨセフ役とマリヤ役はそ の言葉を聞き馬小屋に向かって歩き始めた瞬間です。彼は、彼らのところに走り寄って行って「馬小屋なんて行かないで暖かい僕の家のベットに来て下さい」と 泣きながらしがみつきました。この姿を見た人々は、心から感動し涙を流したのです。

私たちは、私たちの救い主としてお生まれ下さったお方をお迎えする部屋が心にあるでしょうか。私たちが、このお方を心の中にお迎えすると全人格に新しい感動を味わうことができるのです。あなたも、イエスと出会う本当のクリスマスを経験しませんか。