4月3日主日礼拝の説教要約です。
あくまで一信徒による要約ですので神学的に間違った解釈をしている場合もあり得ます。その点はご容赦いただきたく思います。
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説教要約4月3日「負債」
ローマ1:8~15

負 債とはもちろん借金という意味ですが、パウロはこのローマ書で負債ということばを1章14節、8章12節、13章8節の三回使用しています。パウロは、自 分が主イエスに愛の借金をしているというのです。パウロはかつて、教会やクリスチャンを迫害していました。そんな自分を主イエスはダマスコで取扱い、使徒 として召して下さった、その愛を返さなければならないと、パウロは自覚しているのです。私たちも同じような自覚を持てるのであれば幸いです。

パ ウロはローマ教会の様子についての報告を聞き、「私の神に感謝します」と言っています。この「感謝」はギリシア語で「ユーカリステオー」という非常に美し いことばです。これは5節にある「恵み」「カリス」から派生したことばです。パウロは神からの信仰と賜物の恵みにより教会が形成されていることを覚えて感 謝しているのです。また、ローマ帝国下で教会が形成され、彼らの信仰が全世界に言い伝えられていること自体が、主が生きておられる証拠だとして、感謝して いるのです。

パウロはそんなローマ教会を訪問し、「御霊の賜物をいくらかでもあなたがたに分けて、あなたがたを強くしたい」「あなたがた と私との互いの信仰によって、ともに励ましを受けたい」と熱望しました。神から選ばれた最高の器でありながら、なお謙遜であるパウロの姿です。そこには良 き牧会者、伝道者としての心も見て取ることができます。パウロはローマ教会訪問を熱望する故に、「いつも祈りのたびごとに、神のみこころによって、なんと かして、今度は遂に道が開かれて、あなたがたのところに行けるように」と願っていました。それほどまでにパウロはローマ教会の人々との交わりを望んでいた のでした。

教会は、同じ価値観や人生観を持つ者が集まって形成されるものではありません。主イエスを主と告白する者達が召され、形成され るものです。どんなに価値観や人生観が違っていても、神から与えられた信仰と賜物とを分かち合う交わりが大切なのです。この交わりこそ、説教と聖餐を中心 とした具体的な聖徒の交わりであり、主からの負債に報いる道なのです。
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先 日、とある宣教団の報告会に行ってきたのですが、その報告によりますと、中国のクリスチャン人口は(正式な統計は不可能ですが)1億人になるそうです。共 産党員の数が8000万人と言われていますから、共産党員の数をすでに上回っているということです。さらに年に1000万人のペースで増え続けていると か。一方で日本のクリスチャン人口は平成27年度版の宗教年鑑によると195万人、この中で日々聖書を読み、定期的に礼拝に与っている、いわゆる「敬虔な クリスチャン」となるとわずか27万人しかいないそうです。ちょっと寂しい現実ですが、めげずに生きてゆこうと思います。
それではまたいずれ。主にありて。