9月13日主日礼拝の説教要約です。
あくまで一信徒による要約ですので神学的に間違った解釈をしている場合もあり得ます。その点はご容赦いただきたく思います。
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説教要約9月13日「世を騒がす者たち」
Iテサロニケ1:1~10

創世記の講解説教を終え、今週からテサロニケ人への手紙の講解説教を始めます。前回までの内容は以下のようなものでした。ヤコブは12人の息子と12部族の将来について預言し生涯を閉じました。その子ヨセフはひ孫の顔まで見て110歳で生涯を終え、その遺体はミイラにされエジプトに保管されました。その後、ヨセフを知らない世代のパロがイスラエルの民を迫害し苦しめましたが、民はヨセフのミイラを見ながら「ヨセフの生涯を顧みて下さった神は必ず私たちをも顧みて下さる」と希望を持ち続けたのでした。

この希望は旧約聖書の時代から新約聖書の時代、そして現代へと脈々とバトンのように引き継がれて来たものです。テサロニケ人の手紙はパウロによって西暦50~51年に記されたもので、パウロ書簡の中で最古のものです。故に、この手紙により初代教会の様子を知ることができます。

テサロニケ教会は、パウロとシラスの伝道によって誕生しました。パウロは小アジアの港町テサロニケの町にある会堂に入り、三週間、聖書を基として十字架と復活の主イエスについて語りました。その結果、多くのギリシア人や貴婦人達が信仰を告白しました。この様子を見ていた異邦人たちは妬みを起こし「彼らは世を騒がす者たちだ」とパウロ達を指差して騒ぎました。しかし真実はそうではなく、騒ぎを起こしたのはパウロ達よりもむしろその異邦人たちの方です。当時のテサロニケは世界最高の文明を誇るローマ帝国に属していました。当然その文化や思想もローマ流のものでしたが、パウロ達はそのローマ文明に一石を投じた結果となりました。これが福音の力です。

パウロはそのように誕生したテサロニケ教会へ手紙を書送りました。そして、彼らの信仰の働き、愛の労苦、主イエス・キリストへの希望と忍耐を感謝し、喜びました。また、パウロが聖霊と強い確信をもって語った説教の言葉を、多くの苦難の中で彼らが受け入れたことを喜びました。パウロの言葉を聖霊による喜びをもって受け入れたことによって、主に従う彼らの生き方が始まったのです。そればかりか、マケドニアとアカヤのすべての信者の模範として、彼らの信仰は後に響き渡ったのです。

結果は大きくとも、始めはほんの小さな一石の言葉です。その一石を聖霊の喜びをもって受け入れること。これがその一石をどこまでも大きなものとするのです。その一石から教会は始まり、そして現在20億人のクリスチャンを要する世界へと繋がっているのです。これが伝道であり、教会の力です。
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説教が新約聖書になると、新約だけの小さな聖書だけを教会に持って行けば良いので、荷物が軽くなって楽です。とはいえ、大抵の人は旧約まで入った大きい聖書を持って行くのですけどね。引用とかで旧約を見ることもありますから。僕はスマホ版の聖書を買ったので、済まそうと思えば紙の聖書は持たなくても済むのですが、やっぱりそれだと味気ないのでせめて小さな聖書だけでも紙で持って行きます。ではまたいずれ。主にありて。マロでした( ・ิω・ิ )/