8月30日主日礼拝の説教要約です。
あくまで一信徒による要約ですので神学的に間違った解釈を
している場合もあり得ます。その点はご容赦いただきたく思います。
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説教要約8月30日「教会の特徴」
創世記49:19~33

人々は教会に対して様々なイメージを持っています。教会は、親切で愛に満ちていて、まじめな人々の集まりだ、と思われている傾向があります。しかし、現実はそんなに単純なものではありません。人にそれぞれ個性があるように、教会にも個性があります。神学的、文化的相違によって、教会にも個性が出てきます。

今、ヤコブは死の床で12人の兄弟たちについて預言をしていますが、それぞれに語られる特徴はそのまま彼らをルーツとする12部族の特徴でもあります。今日の箇所ではガド、アシェル、ナフタリ、ヨセフ、ベニヤミンについての預言が書かれています。

「ガド」とは「勇敢に立ち向かう者」という意味です。カナンの定住民はアモン人とモアブ人ですが、エレミヤは「彼らの王がガドを所有し」と記録しています。ガドは彼らに襲われましたが、勇敢に戦いました。この姿はクリスチャンの姿でもあります。試練や苦難に立ち向かい、勇敢に戦い、勝利するのがクリスチャンの姿です。

アシェルについての預言は物質的豊かさを強調しています。アシェルはオリーブの豊かに実る土地を与えられました。彼らは「グルメ族」です。教会にもグルメな人がいます。その人は「アシェル族」なのかも知れません。

ナフタリは「言葉の民」です。彼らは自由に美しい言葉を語る雄弁な民でした。彼らの土地はガリラヤ湖の北、ユダを除いた12人の出身地です。彼らの使命は説教職だということができます。

ヨセフはユダ族と同様に重要な民です。そのため、その記述も一節では終わりません。22節に「泉のほとりの実を結ぶ若枝」とあります。それは「雨が降らなくても泉があるので、どんな干ばつがあても栄える」という約束です。ヨセフ族は非常に豊かになり栄える、という約束です。ヤコブはヨセフが高慢にならないように、過去を想起させ、神の導きと真実を確認させました。

ベニヤミンは好戦的性格の人でした。使徒パウロはベニヤミン的な性格を持った人です。

教会はここまで挙げた12人の兄弟と部族のような性格と特徴を持った人々の集まりです。つまりこれまで見た12の預言は教会やクリスチャンの多様性を語ったものであり、また同時に神における統一性も語ったものなのです。

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長く続いた創世記の講解説教もいよいよ大詰め、来週が最終回です。その次からは何が始まるんでしょう。楽しみですね、わくわく。ではまたいずれ。主にありて。マロでした( ・ิω・ิ )/