木曜です。マロです。今週もお付き合い下さい。

近頃、地震が多いですね。僕は教会外での職業は作曲家&行政書士なので、今週は行政書士らしく「BCP」の話をします。「BCP」とは「Business Continuity Plan事業継続計画」の略称で、地震や洪水等、なんらかの災害があった場合に、それまで行っている事業を途絶えさせずに継続するための仕組み、又は途絶えてしまった場合もなるべく早く復旧するための仕組みのことです。

例えばビルの耐震構造化や防波堤の建設などはハード面でのBCPですし、従業員の避難経路の確保・確認、緊急連絡体制の保持などはソフト面でのBCPです。大災害が起こった時に、建物の倒壊など物理的な損害も大きな問題ですが、営業活動や流通活動の停止など、経済的な損害も大きな問題になります。この経済的な損失をなるべく少なくしよう、というのがBCPの考え方です。

現在、日本では「行政」と「研究機関」と「企業」が一体となって、このBCPに取り組んでいます。災害大国である日本で、BCPを完成させ、それを世界に向けて新しいビジネスとして発信して行く、ということも視野に入っているようです。

と、いうわけで現在非常にトレンディな(この言葉自体がもはやまったくトレンディではありませんが)BCPですが、これって別に行政や企業等の大きな単位でなくてもできることです。個人レベルでもこの考え方は非常に大切です。災害にあったとき、命を守ることが最優先なのは当然ですが、命が助かった後で、なるべく早く日常の活動に戻るためにはどうしたらよいか、それを考えておくことは個人レベルでも非常に大切なことです。「ただ生き残る」だけでなく、その先の「早く日常に復帰する」というところまで想定に入れて災害対策を行っていく、という考え方がこれからの防災・減災なのです。

これって、災害に限らないんですよね。例えばコンピュータがトラブルを起こすことなんてそれほど珍しいことではありませんが、かなり困りますよね。そのために普段からバックアップデータを取っておいたりするわけですし、「電車が遅れる」というのも個人レベルでは「小さな災害」と言えるかも知れません。その時にも支障なく業務を行えるように「時間に余裕を持つ」とか「アポイント相手の携帯電話番号をメモしておく」などの対処を私たちは普段から行っているわけです。

災害って、日頃の「小さな災害」がまとまって襲ってくる状況なんだと思います。「電車が止まる」「パソコンが使えなくなる」「電気が消える」「店が閉まる」「怪我をする」「メガネをなくす」「トイレが詰まる」などなど、日常には「小さな災害」がたくさんあります。そういう「小さな災害」を一つ一つ丁寧に見直して、それへの対策を自分の中で施しておくことが、やがてくる「大きな災害」への何よりの対策なんだと思います。

こんな話題でもマロはあえて聖書を引用したりします。「小さなものに忠実な者は大きなものにも忠実である」。
災害を漠然と「大変なこと」と捉えるのではなく、小さなことへの一つ一つの備えが、自ずと大災害への備えとなるのです。

そしてなぜ今回、BCPの話をしたかと言いますと、今までの防災は「転ばないこと」とか「転んでも怪我しないこと」で止まってしまっているからです。大切なのは「転んだ後に起き上がること」を意識しておくことです。これは災害対策だけの話ではなく、人生全般に言えることです。起き上がる方法を知っていれば転ぶのも怖くない。怖いことが減れば、笑って過ごせる時間が増える。即ち幸せ。

電車でお腹が痛くなったら大変だ、痛くならないように対策をしておこう。と考えるのも大切ですが、そこで「お腹が痛くなったらあそこのトイレに行けば良いや」とか、「災害」の起こった後の対処を考えておくことで、人生の色々な場面が気楽になります。「スピーチで噛んじゃったらどうしよう?」「噛まないように練習しておこう」という思考の流れは非常に自然で好ましいことですが、「噛んじゃったら言い直せばいいや」と思っておくと「噛む」という災害の発生率自体も下がりますからもっと好ましいわけです。

聖書って、実はそんな「人生のBCP」の宝庫です。聖書の登場人物たちは決して「立派な」人たちではなく、さまざまな失敗を犯します。そんな時に、どうやって人生を建て直したか、ということが実にたくさん書いてあるのが聖書という書物です。さらに言えば、先ほど挙げた「小さなものに忠実な者は大きなものにも忠実である」なんて、普通に世の中のBCPを考える上でも極意と言えるような金言です。

 

人は絶対に完璧ではないですから、必ず失敗することがあります。それはモーセを見ようがペテロを見ようがパウロを見ようが、みんなそうです。でも、だからこそ、失敗への備えとして神様は聖書を与えて下さっているわけです。

ともかく。そんなわけで、いろんなシチュエーションでBCP、考えてみて下さいね。ではまたいずれ。マロでした( ・ิω・ิ )/